+/- (Plus/Minus) / Jumping the Tracks (2014) 感想
プラス/マイナスだけに。いうだけ野暮ですが裏ジャケは-です。
赤(佳曲)<太字(好み)<普通 赤太字は名曲 、斜体はリードトラック、下線は個人的なベストトラック
トラックリスト
01. Young Once
02. The Bitterest Pill
03. Toe the Line
04. The Space Between Us
05. What Lies Ahead
06. Exorcising Your Ghost
07. Rewrite the Story
08. There Goes My Love
09. Running the Distance
10. No One Can Touch You Now
11. Jumping the Tracks (Bonus)
12. I'm a Little Teapot (Bonus)
Total length : 50:01 (53:31)
総評・★★★★☆
これが自分の好きなロックだ
内容なんですが、いやー、これはもう、アレです。俺のストライクゾーンに10曲投げ込んで出来た様なアルバムです。自分も音楽好きになってから色々聴いて、それなりに好きな音楽の幅を広げてきましたが、ちょっと誰かに「結局どういうのが好きなん?」って聴かれたら「こういうの」っていってこの作品を自己紹介として差し出せそうな勢い。でも、冷静になって客観的に見れば「必聴!」って作品ではないんですよ。多分世間的には佳作くらいで、ギャップがある。なのでこの記事の文章は「なんか今回テンション高いな…」位で参考程度に眺めてやってください。
ロックバンドがロックやる魅力を再確認
最初にインディーロックと括りましたが、プラス・マイナスの音楽性は割と複雑です。エモだったり、ポップだったり、時々ポストロックやエレクトロニカ要素あったり。バンドが自由にやりたいことやってるからそうなるんですが、何を試しても「ロック」として括れる曲に仕上げてくるのが魅力・個性かと。そして今回はロックバンドというフォーマットのこだわりを感じる。それはギターの乗せ方であったり、ドラムフィルのスネア連打の入れ方、曲の盛り上げ方であったりするんですが、心底バンドで音楽をやること、ロックが大好き感が伝わってくる。そこが個人的に最高に気持ちいいです。しかもアレンジも、特にメロディセンスが冴えまくり。最高傑作と、自分は思います。
色んな人にさりげなく手に取ってもらいたい
昨今の音楽シーンからすると、新鮮味のない時代錯誤な一枚かもしれません。でも俺はこういうのが大好きだし、彼らもこういうのが大好きなんだと。そう感じられます。嬉しい。基本的に、ギターロック好きなインディーロックファンにウケるはず。あと、エモ好きにもヒットするのではないでしょうか。…多分。キラーチューンもないしブランクもあってどうしたって目立たない一作ですが、これはもうちょっと色んな人に聴かれてほしいなぁ。「お。中々いいね」。そう思ってもらえる力作だと思います。また来日ないかな…是非とも。
最後に。独占CD化と銘打つだけあってライナーノーツの力の入りようがすごいです。読めるギリギリまでフォントサイズを小さくして詰め込まれた、バンドの日本での対バンツアー企画帯同者が書き連ねる彼らのこれまでの軌跡は読みごたえ抜群。振り返り部分が濃密過ぎて解説か少し怪しくなっていますが、愛情が伝わってきて素晴らしい。国内盤オススメです。
視聴用の動画はこちら
+/- {PLUS/MINUS} / JUMPING THE TRACKS | & records
試聴用の動画というか、バンドがサウンドクラウドにアルバム丸ごとあげてるみたいですね(リンク先ページ下参考)。
とりあえず一曲貼っておきますが、サンクラにあがっているならそちらをどうぞという感じです。
3分30秒くらいからの演奏の盛り上がり、そこからメロに戻ってくる展開が熱い一曲。
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