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グデグデと夜更かしがちな後追い探訪録

the band apart ~音楽性から見る関連バンドと、テクニカルフレーズの宝庫「マスロック」

今回はちょっと昔の記事を補強しようと思います。

the band apartについて オススメアルバム・全フルアルバム感想
この記事、「関連バンド」の項がありませんでした。the band apart(以下バンアパ)自体微妙に特殊なバンドですし、まして上記事で分類した「マスロック」なんて定義が不可解な謎音楽ジャンルです。今回は1記事使って、「バンアパの音楽性的な関連バンド」、、そして最後に簡単な紹介として、テクニカルフレーズの宝庫として「マスロック」にちょいと触れたいと思います。それでは!


音楽性から見る関連バンド

he。2003年結成の、ポストロック/マスロック系のアプローチを試みるロックバンドです(公式サイトより)。動画の曲はかなりストレートなアップチューンで、2ndあたりのバンアパ好きにジャストかと思います。時折M7コードを混ぜつつ、キメをはさみながら疾走していく良メロなロックチューン。ある意味日本の王道ですね。この路線だと「サスケッチ」というバンドも挙げれます。収録アルバム「hir large crimps」は爽快な佳作。
2008年:he 『hir large crimps』



ala。2003年結成、11年解散のツインボーカル・ツインブラスが特徴のロックバンドです。気持ちいいカッティング、抜けの良いサビメロ&休符感覚は、バンアパからサイドステップ一つ決めた感じで関連づけられるんじゃないでしょうか。アンチェイン好きにも受けそう。バンアパでいうと3rdのノリ。ジャンルはAmazonレビュー曰く「スカコア」とか。是非お勧めなのです。また評価されてほしい。
2005年:ala 『Point of view』



UNCHAIN。96年結成(結成当時は中高生でデビュー自体は05年)のロックバンド。アンチェインはバンアパの関連バンドとして外せません。様々なジャンルを吸収した音楽性・英詩主体(だった)など共通項が多く、両者はよく同系統に置かれる。それゆえ聴き比べるとそれぞれの個性が深く見えるのです。バンアパ記事として紹介するなら「make it glow」がふさわしい気もしますが、ここではあえてグルーヴィなこの曲を。バンアパでは4thのノリが近いかもしれません。
2013年:UNCHAIN 『Orange』

自分の中で、UNCHAINは黒っぽさに向かったグルーヴ、スキのない端正な曲作りを得意とし、the band apartはエモやマスロック方面…つまりあくまでロックバンドらしいグルーヴ、遊び心やセッション感を取り入れたバンドサウンドを持ち味にしている、という印象があります。

…と、ここまでザックリthe band apartが好きならコレもいけるんじゃない?というバンドを挙げてみました。他にも沢山あると思うので、心当たりがあれば是非コメントでも教えてくださいね。


ここからは少し視点を変えて…。バンアパ好きなら、やはり「テクニカルフレーズに心打たれた!」という方も多いはず。そこで、「マスロック」という音楽ジャンルからバンドを少し紹介したいと思います。インパクトあって面白いですよ~。

テクニカルフレーズから見る関連バンド(マスロック勢)

Their/They're/There
。キンセラ界隈と言った方が掘りやすいかもしれません。まぁ落ちつけよ」としか言えない、メロディを千切りしたようなギターラインを弾き倒しているのはMatthew Frank。オープンD(DADF#AD)といったチューニングにカポを付け、流麗なフレーズを生み出すのがこの界隈の伝統です。ギリギリで曲に寄り添えてるのが好感もてます。無駄に細かいフレーズ、エモっぽいコーラス部、躍動感といい自分の「マスロック」のイメージはこういうのですね(フレーズ拍を計算して作ったような幾何学的楽曲を指すことも多いですが)。にしてもこのギターは秀逸すぎるぜ……気になった方は同メンバー参加のLOOSE LIPS SINK SHIPSもどうぞ。
2013年:Their/They're/There 『Analog Weekend』



LITE。2003年結成の世界を旅するインスト系マスロックバンド。やっぱり日本にもそういうバンドがいます。印象的なイントロはもとより、全員がフレーズの応酬を見せる中盤以降の展開などもマスロックを感じますです。大分バンアパとは離れてしまいましたが、この辺にオッとなる方も多いのでは。
2014年:LITE 『Installation』



Ghosts and Vodka。国内インストシーンに大きな影響を与えたtoe…に大きな影響を与えたシカゴのさりげない伝説的インストバンドがこの人たちです(ややこしい)。テクニカルフレーズというより、テクニカルアンサンブルとでもいうようなその変幻自在のバンドサウンド、不思議なメロディアスさ。もうバンアパ関係なさげですが(オイ)、上達しすぎたバンドマンの宴的なアレンジワークに関連があるんじゃないかと…はい、すみません趣味が入ってました。ただこれらの作品クオリティは保障します。いかがでしょう?めくるめくマスロックの世界へ…(勧誘)
2003年:Ghosts and Vodka 『ADDICTS AND DRUNKS』


お疲れ様です。今回はバンドアパートの関連バンド、そしてテクニカルフレーズとしてのマスロックに軽く触れました。気になる音楽が増えれば幸いです。ちなみに「"マス・ロック"ってマス言うくらいなんだからもっと理詰めな感じの音楽じゃないの?」と思った方は正しくて、こういう音楽もそう括られます。
Electric Electric。バンアパとは違う方面ですが、一曲目聴いてみるとかなりぶっ飛ばされるはず。Battles御大もマス・ロックに括られたりしますね。
▶︎ Sad Cities Handclappers | kythibong records
2009年:Electric Electric 『Sad Cities Handclappers』
「マスロック」は定義も不明瞭すぎるし、凝ってるだけで面白みのないバンドも割と多く、紹介したバンドの結成年をみても、もうこのジャンル名自体死語化してるような奴なんですが、そこも含めて改めていつかまた取り上げたいなと……。

今回はそんなところで。
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